歯並びを並べ終わった後、口元がでていたり、へっこみすぎていると格好良くありません。
それらの判断基準に、イーラインやマクナマラライン、ナソラビアングルなどあります。
これらが一定の基準値に納めるのはもちろんなのですが、その基準値の中にも幅があります。
ではどのように決定しているかというと、おでこの大きさや、頬骨の出具合、ご本人の性格などを考慮しながら、おすすめの口元になるように歯を並べて、患者さんのご意見も聞いて治療を完了しています。
矯正歯科治療の分析方法はどうしても口元に焦点をおきがちですので、すこし一歩下がって、口元だけではなく顔全体を見て治療しています。
具体的な分析方法などはないのですが、これは美術館の彫刻や油絵などをみると少しづつ審美感が養われるかと思います。
上記は3次元的な考え方ですが、成長中の患者さんの場合、成長が終わった時に一番きれいになるように4次元的に考えて、治療をしています。
具体的な分析方法はあるのですが、長く成長の過程を細かく追っていると、感覚がつかめてきます。
鍛錬の日々です。
2025/03/27