小学校に入る前から歯並びの悪い方がたまにいらっしゃいます。
残念ながら小児矯正のみで治ることは少ないです。
それぐらいのご年齢で歯並びが悪い場合、重度の不正咬合になることが多いからです。
小児矯正のみでは一旦は改善されますが、再び悪くなることが多いです。
なぜなら、重度の不正咬合に簡便な小児矯正のみでは太刀打ちできないからです。
そのため、当院ではご来院された際、ご説明をさせていただき、成人矯正を見据えた小児矯正を行っております。
また歯の生え変わりの時期に経過観察の期間をなくし、全体の治療期間を短くする治療も行っております。
ご興味がある方は、ご相談ください。
2024/10/10
歯並びはあまり遺伝しません。限定的な条件下でのみ遺伝します。
歯並びを崩す悪い癖(頬杖、横向き寝など)の遺伝はやや多いです。
2024/09/11
歯を動かしたい方向に一定の力と時間をかけると、歯が動きます。
体の特性を利用しています。2024/08/17
水を少量口に含み、上の唇と下の唇をつけずに水をこぼさずのみこめるなら、正しいのみこみ方ができています。
2024/07/13
正しい噛み合わせは一つだけと思われがちですが、複数あります。
年齢によって正しい噛み合わせは変わります。2024/06/11
矯正治療で歯科用CTを撮影する目的は
・正確に顎や歯の状態を把握することで、治療計画を作成すること
・CT画像を3D化することで、患者さんにわかりやすく説明できること
などが挙げられます2024/05/15
矯正治療と関係があまりないので記載すべきか悩んだのですが、当医院を信頼して通われている患者さんや保護者の方へのご不安を解消する目的で記載いたします。
ネット上に当医院に対する、匿名で事実無根のコメントや論理的ではない感情的なコメントが散見されます。
当医院は、患者さんを安全に早く社会復帰することを目的に矯正治療を行っております。
患者さんが安全に早く社会復帰していただくための対話は重視いたします。
しかしながら当院の患者さん以外の方や冷静ではない方との対話は、当院の目的と合致しませんので直接対応しておりません。
しかるべき機関に対応をお願いしております。
また直接言っていただくことが多いのですが、感謝のコメントありがとうございます。
自身の持つ技や知識に慢心せず、これからも精進して参ります。
Eラインとは横から顔を見たときに,口元の審美や機能性の評価に使う複数項目の中の一つです。
鼻と顎の先を結んだ線で定義されたEラインと唇の距離で評価します。
理想値として唇がEラインと触れているぐらいです。
口元の審美や機能性は,頬の突出具合や顔の骨格の形状などで変わってきます。
Eラインは一般的に使用されることの多い評価項目ですが,あくまでも口元の評価に使う複数項目の中の一つであることをお含みおきください。
2024/1/25
マウスピース矯正(アライナー矯正)の現状については、「公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」に記載されている内容がわかりやすいと思います。
上記サイトに記載されていますが、一般的にマウスピース作成は診療所や病院ではなく、別の場所で作成する診療所や病院が多いです。
当院では、マウスピースは外部に委託するのではなく、担当医が作成しています。
治療に興味がある場合、ご相談ください。
2024/01/17
治療期間を短くする方法は、歯の移動を妨げる習慣や癖を見つけることです。
上記は一例です、他にも具体的な方法があります、詳しくはご相談ください。
このコラムは、患者さんと歯医者さんの円滑なコミュニケーションを目指すことを目的としています。
つまり歯科医学的知識の共有です。
専門書などの難しい内容をなるべく簡単に短くまとめています。主に当院に通われている患者さんからの質問に対する返答をご紹介しています。
一部質問は、もしもし新聞に掲載しているコラムと重複しますので、もしもし新聞の記事にリンクしておりますなるべく多くの患者さんに参考になる情報を提供しようと思っています。
そのため、あまりマニアックではない一般論を主にしています。
個々の情報がご自身に当てはまるかは、実際にご来院して質問していただいた方がモヤモヤしなくてすむと思います。主治医の先生がいる方は、主治医の先生のご意見を優先し、ご参考程度にお願いいたします。
2024/1/6
歯と歯の間に食べ物が挟まる場合、歯の形や歯の間の距離に問題があることが多いです。
大人の歯に生え変わるのが遅い、とのご質問がありましたので、その回答をご紹介いたします。
顎の中で歯がひっかかっている可能性があります。
大人の歯が口の中に出てくる時、大人の歯、歯の周りの骨、子どもの歯、歯肉の4つが協力します。
一口に歯科医療といっても様々な分野の治療があります。虫歯を削って詰め物や被せ物をしたり、歯をきれいに見せる「審美歯科」、痛くなった歯の神経や歯の根にできた膿(うみ)の処理、入れ歯の作成や調整、歯の抜歯もあります。ブラッシング指導と共に、自分で自分の口の健康が維持できるようにする「予防歯科」という治療もあります。どれも多岐にわたって奥深く、高度な内容を含み、各々で専門家ができるほどです。これら色々な治療の中に「歯列矯正治療」があります。矯正治療では、あごの発育管理、食べるという運動を含めた顎機能の健全化、審美、口元や発音の改善等があげられ、それはそれで奥深いものです。
あなたが「自分で自分のお口を守りたい」「よい治療を受けたい」「納得できる治療を受けたい」「高度な医療を受けたい」「自分のお口は人より難しいようだ」と思うならば、それぞれの専門医や高度な知識をもつ実力のある先生のところに受診すべきでしょう。
ところで、あなたと同様、先生も泣いたり笑ったりする人間です。あなたとの相性もあるでしょう。一度受診し先生が時間をかけてよく話を聞いてくれるか、先生はどういう人か相性があうかどうか考えることも必要と思います。
歯並びが心配な時は、矯正専門医で、しかも気楽に相談でき、装置が壊れたり何かおかしいと感じた時も気軽に通える、何でも相談できる先生を選ぶことをお勧めします。
口は食べ物が入ると、反射的にもぐもぐ噛み始めます。それは飲み込む時の嚥下反射(えんげはんしゃ)と同じです。そして無意識に、硬い物は弾みを付けて噛み砕こうとし、軟らかい物は優しく噛みます。歯並びが悪く、例えば前歯が1本でも中に入っていて受け口で噛んでいると、そこに噛みごたえのあるイカ等を食べたら噛む力が強く集中して歯が欠けたり、歯をささえる歯茎が負けて歯槽膿漏(しそうのうろう)になったりします。またそこが痛いと感じると歯を守ろうとして無意識にその歯を避けるような逃避反射が起こり、あごを無理に動かし、筋肉痛が耳の辺りを中心に出てきたりします。それが偏頭痛、肩凝り、口が開かない等、顎関節症(がくかんせつしょう)の原因の一つになります。「あごの成長を考えて噛みごたえのある物を」というのは、悪い歯並びの方には適切ではありません。
「矯正治療中の歯磨きが心配」という声をよく聞きます。治療後のためにも、治療中は歯磨き指導が大切です。治療は月に1~2回の来院なので、虫歯や歯槽膿漏(しそうのうろう)に強い歯と口を育てる良い機会です。来院ごとに良くなる歯並びにあわせて歯磨き指導を受けていただきます。その後、専門のスタッフがPMTCという手段を用います。PMTCとは、歯磨きを全て患者さん本人にお任せするのではなく、私たちスタッフから積極的に虫歯にならないように管理していくというもので、専用の機械を使い、歯1本1本の清掃・消毒・フッ素塗布を行い、歯石を取り、歯本来の美しさと艶を再現し歯をガードするというものです。それが、歯垢や歯石の再付着防止・口臭予防にもなります。
来院する度にPMTCを行うことで、強い歯を育てていきます。歯は健康な歯茎でこそ動きが早く、治療期間も短縮できるからです。歯磨きの不備や歯槽膿漏(しそうのうろう)に悩む方には、その調整のためだけに来院していただくこともあります。しかし通常、矯正治療後は年1回の定期検診になり、その時は自分にあったブラッシングが覚えられているので、自分で自分のお口が管理できるようになっています。
当院では心身の健康につながる「噛み合わせ」と「口元(顔貌)の改善」を目指しております。
治療期間を短縮する(歯がすばやく動く)には、まず適切な診断に基づく正しい治療方法の選択が挙げられますが、それと同時に歯と歯茎が健康であることが大切になります。虫歯や歯肉炎の歯茎では動きが鈍いのです。そのためにはお口の中を清掃、消毒、ガードするのと平行して、全身の健康を管理する栄養指導が重要になるのはお分かりのことと思います。(医食同源ということです)
お口の中の管理として具体的に行っているのが、前コラム「▼ 歯科矯正治療の開始時期」でご紹介したPMTCという術式です。当院では口腔内の健康を維持するため「予防歯科」に数年前から力を入れてきました。
お口の中を健康に保つ事ができれば、身体の健康維持にもつながってきます。逆に言えば身体が健康でなければ、お口の健康も保つ事はできません。また、せっかくおこなっているPMTCの効果を持続させるためには、心身共の健康管理の必要性も感じていました。その結果、食物の栄養面からのアシストも必要という考えに至ったのです。当院での治療が終わった後も、一生涯、自分自身でお口の中の管理と全身の健康維持ができるように栄養指導を行っています。
現代の生活では、精神的、肉体的にストレスを感じたり、不規則な生活に陥りやすいのですが、食事の面から考えて、自分自身でバランスを取りコントロールできるようになることで健康維持の一助となればと考えています。
矯正装置というと、お口につけるワイヤーしかないようにお思いの方が多いと思います。ところが、治療に用いる装置には色々なタイプがあり、それぞれに適した働き方があります。
歯列の不正は人によって様々です。八重歯の方、上あごが出ている方、受け口の方もいらっしゃいます。また、患者さんの年齢、あごの硬さ、指しゃぶりなどの 癖、ライフスタイルなども考えに入れなければいけません。そこで不正な歯列に合う最適な装置を治療ステップに応じて選んでお渡しすることになります。装置によっては、装着したときに多少違和感を感じることがあるかもしれませんが、その場合でも大多数の人はすぐに慣れて感じなくなってしまうようです。そして、その装置のタイプに応じて、メンテナンスを頻繁にしなければいけない場合と、2~3ヶ月に一度の来院で良い場合とがあります。
装置のタイプは、大きく分けて取り外し式と固定式の二種類があります。取り外し式のものは入れ歯のように自分で付けたりはずしたりできます。プラスチックに金属線が取り付けてあり、それを決められた時間、口の中に入れて使います。また頭にかぶる帽子のようなものもあります。固定式のものは、白い歯と同じ色のセラミックの器具で、それに金属線を通すことによって歯を動かします。
良い歯並びは、一生の自分の宝物となるのでがんばりましょう。
この他にもたくさんの装置があります。それらの中から、患者さんの症状にあった装置を選んで使用します。
(1)近年は食習慣がかなり変化してきていることもあり、検診でも、あごが十分成長していないお子さんを多く見受けます。成長不足で小さいあごに出てくる大人の歯は重なって生え、八重歯、乱ぐい歯等になってしまいます。また、指しゃぶりや爪を噛む癖があると、噛み合わせがゆがんでしまうこともあります。このままで成長すると、虫歯、歯槽膿漏(しそうのうろう)、歯の偏磨耗、破折等がおき、内臓への負担過重や精神的コンプレックス等、肉体的にも精神的にも悪影響が現れてきます。たかが歯並びとは言えません。
治療開始は早ければ早い程患者さんのあごの骨の成長を十分コントロールすることができ、理想に近づけることが容易になります。『早期発見・早期治療』が大切なのです。4~5歳でかかりつけの歯科医師に相談、または検診等で「心配」と言われたときは専門医に相談した方が良いでしょう。何歳から始めても矯正治療は十分可能です。
(2)治療に年齢制限はありません。
成人だから無理ということは無いのです。矯正治療は子供たちだけの治療ではありません。ただ、治しやすさや治療目標のレベルは変わってきます。
あごは身体の成長と関係しているといわれています。女の子では14才、男の子では16才でほぼ大人と変わらないあごに成長するようです。治療開始が遅ければ、できあがったあごの形に歯並びを調和させることになります。したがってあごが小さすぎると,歯を抜いて矯正治療をする可能性が増えてきます。
大人ではさらに歯槽膿漏(しそうのうろう)のコントロールや、親知らずの歯、顎関節症等に必要に応じて対処しています。■ 4~12歳で始める場合…治療は2期に別れます。
主にあごの成長できるだけ正常な方向に誘導することが目的です。工事に例えると、あごという骨格の基礎工事をしっかり行うことです。その後、永久歯がすべて生え揃うまで経過観察になります。あごが正常に成長しているか、虫歯は無いか、歯茎は健康か等をチェックする時期になります。3~6ヶ月に一回です。
来院時に歯ブラシ指導や、歯の虫歯予防処置、清爽、研摩があります。
大人の歯が全て生え揃ってから始めます。
第1期治療で改善された骨格の上で、永久歯の噛み合わせの仕上げを行います。従ってこの第2期治療は簡単で,短い治療期間となります。
あごの骨という基礎に乗った歯という建物をしっかり建てることに例えられます。
あごの骨の基礎工事からしっかりできれば、噛み合わせは安定します。■ 14歳以降で始める場合は、“歯の移動”が主な治療です。
第2期治療が中心となる治療になります。通常、大人の歯が全て生え揃っていますので、主に永久歯のかみ合わせを治療します。あごの骨格の治療もできる範囲で同時におこないます。装置は、その人のライフスタイルにより選択されます。